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私が、「今日」を好きになるまで。

今日、noteを始めてみた。

https://note.com/medel_life

改めて、このブログを始めるに至るまでの経緯を、少し詳しく振り返ってみたいと思う。

目次

何者かにならなければ

以前の私は、いつも焦っていた。

何者かにならなければ。

何かを始めるなら、続けなければ。

続けるのなら、きちんと形にしなければ。

好きなことを見つけるたびに、「これこそ私の生きる道かもしれない」と期待した。

けれど、しばらくすると別のものに心が動いてしまう。

いつまでも続けられない。

立派な成果も残せない。

そんな自分を、根気のない人間だと思っていた。

何も成し遂げられない自分が許せなくて、自分を変えようとした。

新しいことを学んだ。

新しい趣味を始めた。

新しい物を手に入れた。

足りない部分を埋めれば、いつか理想の自分になれると思っていた。

けれど、足せば足すほど、自分のピントはぼやけていった。

私の望みって、なんだろう。

私は、本当はどう生きたいのだろう。

人生が立ち止まった日

自分に合わない考え方に自分を押し込み、無理のある生き方を続けているうちに、私の心は耐えきれなくなった。

5年前の秋、私は統合失調感情障害と診断された。

それまで当たり前に続いていくと思っていた人生が、そこで一度、立ち止まった。

思うように動けない日。

自分の行動や考えを、自分で信じられない日。

これまでの自分には、もう戻れないのかもしれないと思う日。

失ったものばかりを数えていた時期もあった。

けれど、立ち止まったことで、私は初めて、自分の人生を真剣に見つめるようになった。

何を成し遂げるかではなく、どんなふうに毎日を過ごしたいのか。

誰かに認められる人生ではなく、私自身が「これでよかった」と思える人生とは、どんなものなのか。

生きることと死ぬことについて考えたとき、心に浮かんだのは、とてもささやかな願いだった。

最期は、本当に好きなものに囲まれて迎えたい。

自分で選んだ大切なものに囲まれながら、

「私は、この人生が好きだった」

そう思いたい。

物を手放し、私を拾う

それから私は、部屋の片付けを始めた。

人生の答えを探すために始めたわけではなかった。

ただ、自分の周りにあるものを、一つずつ見つめ直してみようと思った。

これは、どうして持っているのだろう。

これは、本当に好きなのだろうか。

いつか使うかもしれないから。

高かったから。

安かったから、つい。

誰かに素敵だと思われたかったから。

そんな理由で抱えていたものを、一つずつ手放していった。

すると、不思議なことに、物が減るほど、自分の輪郭が見えてきた。

私は何が好きなのか。

どんな空間にいると、心が安らぐのか。

何をしているとき、自然に笑っているのか。

片付けとは、ただ部屋をきれいにすることではなかった。

自分の価値観を、一つずつ拾い集めていくことだった。

自分にとって本当に大切なものを選ぶたびに、散らばっていた心も、少しずつ自分のもとへ戻ってきた。

目の前の「今日」を味わう

片付けを始めてから、私は暮らしのなかにある小さなものへ、目を向けるようになった。

窓から差し込む暖かな光。

季節の花。

誰かが丁寧につくってくれた道具。

お気に入りの鍋で料理をする時間。

初めて自分で淹れたコーヒーの香り。

その日の体の感覚。

理由もなく揺れ動く気分。

大切な人と笑い合えたこと。

以前の私なら、見過ごしていたかもしれない。

何かの役に立つわけでもない。

成果として残るわけでもない。

けれど、その一つひとつに心を向けてみると、何気ない一日が、思っていたよりもずっと豊かであることに気づいた。

そうして私は、遠くにある理想の人生ではなく、目の前にある「今日」を、少しずつ好きになっていった。

私が望んでいたのは、何者かになることではなかった。

自分の人生を、自分の感覚で味わうことだった。

日々を愛でる。

暮らしを育てる。

そのときどきの気分を味わう。

そして、まだ知らなかった自分に出逢っていく。

気づけば私は、「自分を変えたい」とは、あまり思わなくなっていた。

自分は、頑張って別の何かに変えるものではない。

暮らしを愛でるなかで、ゆっくりと出逢っていくものなのだと思うようになった。

小さな日々を、ここに

何者かにならなくてもいい。

すべてを続けられなくてもいい。

立派な形にできなくても、心が動いた瞬間は、それだけで私の人生の一部になる。

何気ない景色が静かに積み重なって、いつか一つの人生になっていく。

この場所には、そんな小さな日々を、一つずつ飾っていきたい。

初めて淹れたコーヒーに感動したこと。

お気に入りの鍋で作る料理が楽しかったこと。

花がきれいに咲いたこと。

大切な道具が、少しずつ自分のものになっていくこと。

言葉にならなかった気持ちに、名前をつけられたこと。

大切な人と笑い合えたこと。

ここに残したいのは、完成された何かではなく、私が生きた小さな瞬間たちだ。

いつでも帰ってこられる場所へ

またいつか、心の余裕をなくす日が来るかもしれない。

再び何者かになろうとして、足りないものばかりを探してしまうかもしれない。

そんなとき、この場所へ帰ってきて、

「このときの私は、こんなことを大切にしていたな」

「もう少し、今をじっくり味わってみよう」

そう思い出すことができたらいい。

この場所が、未来の私にとっても、読んでくださる誰かにとっても、そっと帰ってきたくなる場所でありますように。

暮らしを、愛でよう。

目の前にある小さなものを愛でながら、今日という一日を、少しずつ好きになっていく。

それが今の私が見つけた、生き方です。

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この記事を書いた人

1991年生まれ
静岡市在住

◇ Loves ◇
*花と植物
*モルモット
*ウクレレ

◇ What I do ◇
*イラストとデザイン
*不登校の子どもの居場所づくり
*小学生向け学習塾

◇ Values ◇
*暮らしを愛でること
*好きを育てること
*安心の種を届けること

暮らしを愛でる中で見つけた
小さな幸せや気づきを綴っています。

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