ウクレレのある暮らし

2025年の10月。

ウクレレを始めた。

もともとギターは弾いていた。

アコースティックギターの響きも好きだったし、エレキギターの音も好きだった。

でも、アパート暮らしではアコギは思ったより音が響く。

エレキは気軽に触るには少し重たかった。

気づけば、だんだん手に取る機会が減っていった。

そんなときに出逢ったのが、ウクレレだった。

初めて手にしたとき、思わず「可愛い〜」と声が出た。

軽くて、小さい。

思い立ったらすぐ手に取って弾ける。

部屋の片隅に置いてあっても場所を取らない。

「今日は少しだけ弾こうかな。」

そんな気持ちで始められる気軽さが、とても心地よかった。

それから、見た目も好きだった。

木目の表情。

丸みのある小さな形。

同じウクレレでも、それぞれ少しずつ個性が違う。

気づけば三本になっていたけれど、それぞれに違う魅力があって、どの子もお気に入りだ。

楽器というより、暮らしの中にある好きなもののひとつになっている。

一番好きなのは、なによりその音だ。

例えば、ヴァイオリンの音は、キリッとしていて自然と背筋が伸びる。

ピアノには、凛とした美しさがある。

ウクレレの音には、なんとも言えない抜け感がある。

鳴らすだけで、肩の力がすっと抜ける。

上手に弾けなくてもいい。

コードをひとつ鳴らすだけでも、なんだか心がほぐれていく。

私は、この抜け感が好きなんだと思う。

ウクレレは、弾けば弾くほど音が育っていく。

新品の頃とは少しずつ音が変わり、自分だけの音になっていく。

暮らしも、道具も、時間を重ねることで少しずつ育っていく。

ウクレレも、そのひとつだ。

最近の私は、そんな小さな変化を楽しめるようになってきた。

うちに来てくれたこの子たちも、
大切に育てていきたいと思う。

ソロを弾くためにコンサートサイズを買ったが、
最近は弾き語りにも挑戦している。

歌詞を追いながら、右手のリズムを合わせるのは思っていたより難しい。

それでも、一曲ずつ弾けるようになっていく時間が楽しい。

焦らず、少しずつ。

そんな歩幅が、今の私には心地いい。

今、練習している曲たち。

* Count on Me(Bruno Mars)
* Complicated(Avril Lavigne)
* ここにしか咲かない花(コブクロ)

一曲。

また一曲。

少しずつ、この暮らしの中に音楽が増えていく。

「上手くなるため」よりも、

「楽しむため」にゆっくりと。

自分だけの音を、育てていきたい。

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