香りは「自分」を教えてくれる

最近、香りに夢中だ。

少しずつ香水やアロマオイル、
暮らしのなかで香りを選ぶようになった。

そのたびに気づくことがある。

「私は、こんな空気が好きなんだ。」

香りは、自分の「好き」を静かに教えてくれる。

最初に気に入った香水は、ゲランのモンゲラン。

ふんわり甘くて、どこか安心するような温かい香り。

冬や春のお出かけの日につけたり、寝る前にひと吹きすると、心までほっとする。

優しいピンクの色味と可愛らしい瓶も、気分を上げてくれる。

「今日は甘く優しく過ごしたい。」

そんな日に自然と手が伸びる。

仕事の日によく使うのは、エリザベスアーデンのグリーンティー。

お茶や石けんを思わせるような、すっきりとした香り。

爽やかな空気をまとっているようで、気持ちまで軽くなる。

夏の日にもぴったりで、「今日は軽やかに過ごそう」と背中を押してくれる。

そして、シャネルのココ マドモアゼル。

少し背筋を伸ばしたい日。

大人な気分になりたい日。

そんな日に選ぶ香り。

不思議なことに、香りひとつで気持ちまで変わる。

服を着替えるように、その日の自分を選んでいるような感覚がある。

香水だけじゃない。

アロマも大好きだ。

セージ。

ユーカリ。

ラベンダー。

レモングラス。

どれも少しずつ表情が違う。

すっきりしたい日。

落ち着きたい日。

深呼吸したい日。

集中したい日。

その日の気分で香りを選ぶ時間が、暮らしの楽しみになっている。

トイレにホワイトティーの香りを置いたときもそうだった。

扉を開けるたびに、思わず深呼吸したくなる。

たったそれだけのことなのに、その場所が好きになった。

香りは、部屋そのものではなく、その空間で過ごす時間を変えてくれるんだと思う。

花を飾るようになって気づいた景色がある。

コーヒーを淹れるようになって気づいた時間がある。

そして、香りを楽しむようになって気づいた空気がある。

暮らしは、目に見えるものだけでできているわけじゃない。

香りも、音も、温度も。

そういう小さな心地よさが重なって、「この暮らしが好き」という気持ちを育ててくれる。

香りを選ぶたびに、

「私は、こんな穏やかさが好きなんだ。」

「私は、こんな空気の中で暮らしたいんだ。」

そんなことを、香りのほうが教えてくれていた。

だから私は今日も、自分の好きな香りを探す。

それは、ただ新しい香水を探すことじゃない。

少しずつ、自分を知っていく時間なのだと思う。

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